減量は順調で、4週間で3kg以上減っています。
基本は低脂質(ローファット)で進めているので、糖質はしっかりとっているため身体のダルさなどもなく健康面は極めて良好です。
ただ、日々の食事内容を確認していると気になる点が出てきました。
それは、脂質の量が ”計画以上に足りない” ことです。
低脂質ダイエット(ローファットダイエット)なんだから少なけりゃ少ないほどいいじゃないか、と思うかもしれませんが、低脂質ダイエットでは脂質量を完全にゼロにするのは問題です。
当初の計画では摂取カロリーの20%(私の場合は約50g)とる計画でしたが、それを下回ることもしばしば…。
しかし、カロリー的には上手くいっていたので、騙し騙し減量を進めてきましたが…。
そうすると、色々デメリットが表に出てきたわけです。
そんなわけで、今回は脂質制限ダイエット中においてもある程度は取らなければいけない、脂質の重要性についてまとめていきたいと思います。
脂質は脂肪になるのではないのか?
食べた後に脂肪になるのは、脂質、糖質、たんぱく質の三大栄養素すべてになります。
ですので、脂質を取ったから他の栄養素を取るよりも脂肪がつきやすい、ということはありません。
脂肪がつくメカニズムは、突き詰めると、エネルギー収支です。
摂取カロリー<消費カロリーであれば痩せます。
ケトジェニックダイエットにおいても、それは同じです。
ケトジェニックではカロリーを気にしなくていい、などと言われますが、一日に摂取するたんぱく質の量(摂りすぎるとケトーシスに入れない)とPFCバランスから逆算すると、大抵はあまりカロリーは取っていない(熱の産出等によるエネルギー消費が上回る)ことがわかると思います。
そのため、食べ過ぎor運動不足により、エネルギーが身体に蓄えられたときに、脂肪になります。
つまり、エネルギー摂取量を消費量以下にするならば、脂肪も取ってよいのです。
脂質制限ダイエットの場合は、あくまで摂取カロリーを減らすためだけに、脂質を抑えることになります。
脂質が必要な理由とは
脂質を減らすのが脂質制限、もしくは低脂質ダイエットですが、完全にゼロにはできません。
それは、脂質には身体の中において重要な役割があるからです。
脂質が足りなくなった場合に起こる悪影響には、以下のようなものがあります。
肌が乾燥しやすくなる
皮膚の70%は水分で、そのため肌には水分調節機能がありますが、その機能の中で脂質は、「細胞間脂質」として、水分を肌に保ち続けるバリアの働きをしてくれます。
そのため、脂質の量が不足したり、質が悪かったりすると、肌の水分調整バランスが損なわれ、肌から水分が失われて乾燥肌になってしまいます。
脂溶性ビタミンの吸収に悪影響
脂質は、ビタミンA/D/K/Eの吸収を促す役割を持っています。
ビタミンAは肌の健康に、Dはカルシウムの吸収のみではなく筋合成の促進や筋分解の抑制に、K及びEは抗酸化作用を持つ、大事な栄養素です。
脂質が不足する場合、これらの微量栄養素の吸収が阻害されてしまうため、健康面で影響がでてきます。
排泄しにくくなる
食物繊維や水分を意識的に取っていても、脂質が足りない場合、便秘になることがあります。
脂質に含まれている脂肪酸には大腸を刺激する効果があるため、これを摂取していない場合、腸が活発に動かず、排泄が効果的に行えない場合があります。
また、脂質は排泄時の潤滑油的な役割を果たすとも言われています。
食物繊維、水分、脂質。そのすべてが、欠かすことのできない要素となっています。
最低限の脂質量は摂取して、健康的にダイエットを!
以上、脂質が脂質制限中にも欠かせない理由について紹介しました。
ただし、「じゃあポテチや揚げ物から脂質を取ろう!」という話になるわけではありません。
限られたカロリーの範囲で、卵、ナッツ、青魚、オリーブオイルなどから良質な油(不飽和脂肪酸)を取るのが効果的です。
ダイエットによって健康を損なうのは、本末転倒です。
脂質制限ダイエット中に違和を感じたならば、一度、摂取している脂肪について考えてみましょう!
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